歴史・沿革
黒毛和牛一筋70年
私たちうしの中山では1950年の創業から変わらない伝統技法、飼養管理を継承しながら、新たな畜産の可能性にチャレンジしています。培った技術は次の世代へと受け継がれ歴史として刻まれていきます。
創業1950年から受け継がれる想い
うしの中山では代々、牧場を継ぐのではなく独立して一から自分の手でつくり上げ、新たな可能性の追求を目指してきました。
牛に寄り添い能力を最大限に引き出す
28歳で跡継ぎではなく独立という形で牛飼いを始めた中山高司。実際に牛飼いを始めると学校や本で得た知識は通用せず、「牛に寄り添う」ことからすべてを学びとり飼料や環境の研究を重ねてきました。牛を飼うことが何より好きな中山は『その牛の能力を引き出す』ことによって『美味しい肉を作る』ことに徹底的にこだわります。地元肝属地区中心に離島を含む鹿児島県内から農場肥育に適した素牛を購入し、長年の牛飼い人生で培われた牛の本質を見抜く力で血統ではなくそれぞれの牛の持つ能力を見極め、素牛の能力を引き出す事を重視しています。
長島から鹿屋へ
出水郡長島町から1,000頭もの牛と共に鹿屋の地へと移動してきました。150㎞以上離れた場所へ移動することは牛にも大きな負担を与えるということで、周りからは大きな反対を受けましたが、もっと良い環境でたくさんの牛を飼いたいという中山の強い想いで移住を決めました。鹿屋へ移り成績はもちろん、3年で1,000頭規模から4800頭へと順調に増やすことに成功し、現在に至ります。
失敗を恐れず挑戦を繰り返す
うしの中山志布志牧場の代表を務める中山 辰司。鹿屋ファームの繁殖牧場を目指し日々研究を重ねています。800頭の牛と3人のスタッフで始めた志布志の牧場はまだ可能性に満ちており、どんどん新しいことにチャレンジできる環境です。失敗を恐れていては大きなことを成し遂げられないとの想いから、社員一丸となり日々挑戦を続けています。
受け継がれる技術
中山高司が特に注力して生み出した技術は肉質にこだわった飼料でした。その飼料は人が食べることもできる高品質な原料を、研究の末生み出された方法によってブレンドされた秘伝のレシピ。現在もその研究方法を基に研究は続けられています。また、飼料の他にも牛へのストレスに対する研究や、大学と連携してのうまみの測定など、受け継がれた技術と現代の技術との掛け合わせによりさらなる技術の発展への追求は続いていきます。
新たな挑戦
志布志と鹿屋の2拠点に牧場を持ち、鹿屋 串良農場では現在約4,800頭の牛を肥育しています。「肝付から世界へ」牛肉をたくさんの方に食べてほしい、和牛を食べたことのない方にも食べていただきたいという想いから10,000頭へと展開する増頭プロジェクトを進めています。今後も挑戦を続けうしの中山の黒毛和牛のすばらしさを世界中に広めていきます。
沿革
1950年
有限会社うしの中山 創業
1978年
長島町 150頭牛舎完成
2005年
長島町 1,000頭牛舎完成
2017年
1,000頭を連れ鹿屋市へ移転
2017年
3,800頭牛舎「平成」完成
2019年
1,000頭牛舎「令和」完成 飼育規模4,900頭へ
2022年
第12回 全国和牛能力共進会 去勢肥育牛の部 最高位 優等賞・最優秀枝肉賞 受賞